お金を借りたいけど審査を受けたくないとか、即日でお金を借りたいけど審査が心配など、カードローンの審査を受けるのを嫌がる人というのは意外に多くいます。
審査に通る自信がないケースもあれば、審査がめんどくさい、すぐにお金が必要だから時間がないなど、様々な理由があります。
即日借りられるカードローンは消費者金融
カードローンの審査の内容
カードローンには必ず審査があります。審査の目的は「申込者に返済能力があるかどうか」を調べることです。そのために以下のような内容を申込者に申告してもらって、契約できるかどうかを検討します。
個人属性
審査では年収や雇用形態といった申込者の個人属性に関する項目をチェックします。消費者金融や銀行ではコンピューターを使って、個人に関する情報を数値化して総合点でおおよその判断をします。
性別や年齢、職業、雇用形態などの項目を入力し、過去の膨大なデータと比較して「この人にお金を貸して大丈夫か」を自動で判断します。
このスコアリングと呼ばれる審査は非常に精度が高く、近年ではほとんどのカードローンで採用されています。
信用情報
信用情報というのは、国内にある個人信用情報機関に登録されている個人の金融利用履歴のことを指します。申込者がカードローンやクレジットカードなどをどのように利用してきたかという情報が保管・管理されており、これを閲覧することによって申込者に返済能力があるかどうかをチェックします。
他社借入
他社からの借入も審査に影響します。通常、消費者金融業者や銀行から個人が借入できるのは、年収の3分の1以内です。申し込みのときに希望した額と、他社での借入を合算して年収の3分の1を上回ってしまうときには審査は否決されます。
また、複数のカードローンを利用しているとき、他社利用が4件以上のときには審査はほとんどの場合で通りません。多くのカードローンを使っている人はお金に困っている人であって、返済が滞る危険があるとみなされるためです。
提出書類
カードローンの申し込みでは、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類の他に、50万円を超える限度額を希望するときには収入証明書が必要になります。提出された書類が本人のものかどうか、本物であるかどうかをチェックします。
在籍確認
審査で最も終盤になって実施されるのが在籍確認です。これは申込者が申告した通りの職場で働いているかどうかをチェックするものです。通常は、審査の担当者が個人名で職場に電話で連絡をします。
即日融資なら消費者金融
即日でお金を借りたいのなら、借入先は消費者金融業者しかありません。知名度が高いのはアイフルやアコム、プロミス、SMBCモビットなどでしょう。テレビのCMは近年では規制されていますが、電車の車内広告や街中の広告で良く見かける業者です。
消費者金融の強みは審査の早さと柔軟さです。銀行のカードローンは審査自体は早いところがありますが、反社会的勢力の排除のために警察庁のデータベースに照会するという作業が間に入るために即日融資は難しくなっています。
労働金庫や信用組合のローンは金利は低いですが、審査には日数を要します。会社によっては従業員への借入制度を設けているところもありますが、これも日数がかかります。消費者金融は、申し込み時間帯にもよりますが基本的に申し込み当日中に借りることが可能です。
大手になると、審査のノウハウが蓄積されており、またコンピューターによる機械的な審査を導入してスピーディに審査し融資をしていきます。審査基準も銀行など他の金融機関に比較して柔軟な傾向があり、それもスピード融資につながっています。
銀行のなかには申し込みから融資まで、ほぼ即日と言えるほどに早いローンも用意されていますが、通常はその銀行に普通預金口座を持っている人のためのサービスです。
ネットで検索して適当に決めない
お金を借りたいと考えて、「即日 審査」などと検索すると多くの業者がヒットします。今の時代はインターネットリテラシーが必要です。
こういった検索でヒットするところを適当に選ぶ人は非常に多くいるため、詐欺業者・違法業者・悪質業者に引っかかりやすい状況になっています。
お金に困っている人は「いち早く借りたい」「すぐに現金を用意しなければ」と考えるあまり、良く検討せずに検索結果として出てきた業者と契約しようとします。
その業者が正規の業者で、しっかりと即日で融資されるのか、いったん確認しておきましょう。名前の知られた業者なら問題はありません。アイフルもアコムも正規の業者で大手ですから安心して利用できます。
ところが、検索して表示された良く分からない業者のホームページを見ただけで「もうここでいいや」などと考えて安易に契約すると、それが悪質な違法業者だったときには後から非常に厄介なことになります。
お金を借りたいといっても、「即日」を優先するのか「審査が楽なところ」を優先するのか、またはちょっと時間はかかっても良いので金利が低いところが良いのか、家族バレしたくないのか、良く検討してみましょう。
「審査なし」とうたっているのは闇金
即日で融資を受けたいと思ってネットで検索すると、「審査なし」「無審査で貸します」などと広告でうたったサイトがヒットすることがあります。即日で借りることができて、審査をしないと言われたら心が動いてしまうという人もいるでしょう。
ただ、こういった業者はほぼ間違いなく「闇金」と呼ばれる違法な悪徳業者です。決して近づかないようにしましょう。闇金は利用者へお金を貸して、違法な高金利をつけて恫喝や脅迫などの違法な取り立て行為を行って金銭をだまし取ろうとする人たちです。
どのような金融機関であれ、正規のものであれば必ず審査はあります。審査のないカードローンというのはありません。怪しいと思う業者やカードローンは利用しないように注意しましょう。
近年では「ソフト闇金」と称する業者が出てきました。堂々と「ソフト闇金です」とネットのホームページ上に記載されています。「ソフトと言ってるからには穏便に借りることのできる業者だろう」と思わせますが、これも大きな間違いです。
ソフトと言っても結局は正規の認可を受けていない業者です。貸金業を営むには、資金力が必要で認可を受けるのも難しく、素人が簡単に始めることができるものではありません。
ソフト闇金はある程度の資金がありながら、金融庁や都道府県の認可を受ける手間を惜しんで、非正規の業者として運営されているものです。法律を無視して営業されていることには、変わりません。
法外な金利で貸し付けられたり、個人情報を流出させられたりなどの被害にあう危険があります。絶対に手を出さないようにしましょう。
審査なしで借りられる安全な業者は存在しない
正規の業者は審査を必ずする
闇金ではない正規の業者は必ず審査をします。申込者の個人情報を元に、その人に返済能力があるかどうかを調べて融資するかどうかを決めます。これは返済能力のない人に貸し付けても返済されなければ損失が出るというだけではありません。
貸金業者には貸金業法という法律が適用されます。違反したことが発覚すれば行政指導や業務停止などの厳しい処分がくだされます。貸金業は認可を受けるために、厳しい基準をクリアする必要があり、金融について何も知らない人がいきなり始められるほど甘い職種ではありません。
貸金業者にはこの法律による縛りがあるため、必ず審査を実施する必要があります。
正規の業者には制限がある
上限金利
貸金業法は2010年6月18日に改正法が完全施行されています。これは従来の貸金業規制法とは違い、消費者金融の利用者を保護するという目的から制定されたものです。
貸金業者を規制する法律で、この法律が施行されてからキャッシングや借入の利用方法が劇的に緩和され、利用しやすく安全なものに変わっています。
特に大きなものは金利です。貸金業法の施行前は出資法という法律に基づいた金利を業者が適用していましたが、それを厳しく制限するうようになっています。
現在では金利は以下のように制定されており、これを超えて貸付することは禁止されています。
・10万円未満の貸付:年率10%以下
・10万円以上100万円未満の貸付:年率18%以下
・100万円超:年率15%
これ以上の利息を取った場合には重い罰則があります。
取り立て時間の制限
改正された貸金業法には、行き過ぎた取り立て行為を規制するために、様々な規則が設けられています。
顧客の平穏を乱してはいけない
また、常識を逸脱するような取り立て行為をしてはならないということも貸金業法には規定されています。
利用者の自宅を訪問する際には大人数ではなく、自分の身分を証明できるものを持参しなければならないとされていますし、言葉遣いも脅迫に当たるようなことをしてはならないなど、細かい部分まで制限事項があります。
貸金業者として登録してないのが闇金
正規の業者には貸金業法によって厳しい制限が設けられています。審査は必ずする必要がありますし、金利も上限が定められており、さらに取り立て行為においても厳しい制限があります。
消費者金融というと、怖いものというイメージを持っている人は今でもいますが、それは古いイメージです。近年では業者のほうでもイメージアップのために様々に努力しています。
一方、貸金業者として登録していない「闇金」というのも現れ始めました。これは「無職の人でも即日融資します」「無審査でお金を狩りられます」などと甘い言葉で勧誘しようとする業者です。正規の業者であれば、こういった行為は禁止されています。「少額融資なら審査はありません」などと言ってくるのも、すべて正規の業者ではありません。
闇金は国や都道府県に貸金業者としての登録をせずに、法律に定められた以上の金利を請求したり違法な取り立て行為をしたりする業者です。なかには、登録をしていても違反行為をする業者も存在しますが、これは発覚すれば厳しい罰則を受けます。
違法な高金利
正規の業者はたとえ小規模経営の業者であっても、必ず利息制限法を守ります。たとえば、アイフルやアコム、SMBCモビットなどの大手は上限金利は18%ですし、中小の業者も最高金利で10万円未満の契約で19.94%などの上限金利を守っています。
違法な業者である闇金は法律を守りません。利息制限法を無視して貸付を行います。そのため、具体的な金利は一定していないものの、少なくとも利息制限法で定められた年率20%を超えた金利で貸し付けると考えて間違いないでしょう。
闇金の違法な金利を表現する言葉として「トイチ」や「トゴ」「ヒサン」などの用語があります。トイチは10日で1割=10%、トゴは10日で5割=50%の利息のことで、ヒサンは1日で3割=30%の利息のことです。これを年率に換算すると以下のようになります。
闇金の金利用語 | 内容 | 年率換算 |
ヒサン | 1日あたり3割(30%)の利息が発生する | 109500% |
トゴ | 10日で5割(50%)の利息が発生する | 1825% |
トサン | 10日で3割(30%)の利息が発生する | 1095% |
ゴイチ | 5日で1割(10%)の利息が発生する | 730% |
トイチ | 10日で1割(10%)の利息が発生する | 365% |
ヒサンは年率で1万パーセントを超えます。とてつもなく法外な金利ですが、実際にこのような金利で貸付するのが闇金です。
悪質な取り立て
正規の業者であれば、取り立て行為にも制限があります。連絡する時間や訪問の仕方にも一定の制限があり、これ以外の方法で取り立てすることはできません。もし、正規の業者で違反行為があった場合にはその場で通報してよく、即時逮捕の対象となります。
ところが、闇金には法律は通用しません。法律外のところで営業して、法律で定められた制限を守ることがありません。
近年ではこうした強引なやり方ではなく、たとえば「10万円貸す」と言っておきながら1万円程度しか貸さず、しかも返済日になったときに「担当者がいないので振込口座が分からない」などと言い訳をして、その後「返済が滞ったので損害金が発生した」と言って法外な利息を取り立てるという方法も採ります。
違法な営業をしている組織ですので、ありとあらゆる違法な行為をしてきます。
闇金が良く使う手口
チラシ
電信柱や自販機の側面にシールのような広告を貼って集客する手段で、昔からある手法です。現在では法律で取り締まられていますが、繁華街では目にすることも多くあります。車や自転車に貼り付けることもあります。
新聞や雑誌の広告
新聞や雑誌に広告を出す闇金もあります。近年はIT化が進んでいるため紙媒体は広告収入が減っています。そのため、多少怪しいと思っても業者がお金を出すからと言われて広告出稿を認めてしまっています。新聞や雑誌に掲載されているから安心とは言い切れないので注意しましょう。
電話やメール
不正に入手した名簿などを使って電話やメールを送るという方法も良く使われます。誤って電話に出てしまったり、メール添付のURLを踏むことでターゲットとして認識されてしまいます。
ダイレクトメール
自宅に封書やはがきで広告を送りつけることもあります。過去に自己破産や個人再生をした人に充てて送ってくるケースが多くあります。自己破産した人や個人再生をした人は官報という政府発行のお知らせに名前と住所が載ります。
過去に自己破産したことがある人は、お金に困っている可能性が高いためターゲットにされやすい傾向があります。
SNSや掲示板
SNSやネットの掲示板で個人間でお金の貸し借りをする「個人間融資」というものがあいます。近年非常に多いパターンです。お金を借りたい人が必要な金額を提示して貸したい人がそれに返答して具体的なやり取りをするものです。
個人間でのやり取りですので、融資条件について相談できて審査なしで借りられますが、これも詐欺や犯罪の温床となっていることが指摘されています。闇金が正体を隠して個人間融資を利用してターゲットを探しているケースも多くあります。注意しましょう。
安全に即日でお金借りる方法
まずは大手で
希望限度額を少額にする
「審査なしで借りたい」と考えている人の多くは、自分の信用情報や個人属性において自信がない人でしょう。正社員でなくアルバイトであったり、クレジットカードの支払いを延滞したことがあったりするケースです。こういった場合でも、まずは安全性を考えて大手の消費者金融業者に申し込んでみましょう。安心感が違います。
審査に自信がなく、しかも即日で融資を受けたいなら、借入希望額を少額にして申し込んでみましょう。消費者金融は基本的に1万円単位で申し込み可能です。大手であれば10万円未満であれば、審査は厳しくありません。
リアル店舗に足を運んで、職員に直接話をしてみましょう。事情を汲み取って少額の契約をしてくれることがあります。正規の業者としても「闇金を使わせるくらいなら、多少審査を甘くして少額なら融資しよう」と考えることは多いと言われています。
銀行振込希望なら午後2時まで
自分が利用している銀行口座への振込融資を希望するなら、当日の午後2時までに申し込みを完了させる必要があります。銀行の営業時間は午後3時までで、それまでに確実に振込をしてもらうには逆算して午後2時には申し込みが終わっていないと即日融資は困難になります。
業者によっては24時間振込ができるよう銀行と提携しているケースもあります。銀行が営業している平日にしか振り込まれない点はデメリットですが、直接口座に入れてもらえるのは便利と言っていいでしょう。
自動契約機が便利
大手の消費者金融業者のメリットは、全国に自動契約機が設置されている点です。ネットで申し込みをして審査に通過したら自動契約機に行くようにすると、その場でカードが発行されて併設されているATMから出金可能です。
自動契約機は土日祝日にも営業しており、審査も午後9時くらいまで実施しています。事前にネットで申し込みせずに直接行っても申し込みできます。
申し込みは簡単
Webがおすすめ
大手に申し込みするには、Web申し込みが断然スピーディで簡単です。申し込みそのものは24時間受け付けています。夜のうちに申し込みだけ済ませておくと、翌日の審査時間開始から順次審査してもらえます。
おおよそ、午前中には審査が終了し、確実にその日のうちに借入できます。お金が必要であることが判明するのは、自宅にいる夜であるケースが多いですが、このとき「申し込みは明日でいいや」と思わず、すぐにWebで申し込んでおきましょう。審査がスムーズになりますし、何か不都合があったときにも対処しやすくなります。
ネットユーザーが問い合わせたという口コミ情報でも、「まずはWebで申し込んでもらってカードの発行だけ自動契約機を使う方法が最も早い」と業者からの回答を得たという報告は多数寄せられています。
必要なのは身分証明書
基本的に、大手の消費者金融業者の申し込みで必要なのは身分証明書だけです。希望限度額によっては収入証明書が必要になりますが、少額融資ならほとんどの場合で運転免許証やパスポートさえあれば契約できます。
免許証もパスポートもない場合には健康保険証を使いますが、このときにはもうひとつ住所を証明する書類が必要なることがあるので注意しましょう。住民票や公共料金の領収書などになります。
収入証明書はおおよそ、最新の源泉徴収票か直近2ヶ月または3ヶ月の給与明細書になります。
審査が心配なら中小へ
もし、大手の消費者金融業者での審査が心配というなら、中小の業者にあたってみましょう。中小の業者は大手に比較して審査が柔軟な傾向があり、多少信用情報に傷があるような場合でも契約できるケースがあります。
利用限度額が低め、金利が高めということが多いですが、闇金を利用するくらいなら、中小の業者から借りたほうがいいでしょう。
まとめ
即日でお金を借りることができて、審査なしということはありません。正規の業者には必ず審査があります。審査なしとうたっているのは100%闇金と言っていいでしょう。
闇金を利用するくらいなら、中小の業者にあたってみましょう。