職員室の声

職員室の声

 

 

鹿児島第一中学校職員が、週2回、リレーでお届けするフリーメッセージです。

 

普段思うこと(橘木)

2018-12-11

 私は高校の方で倫理社会の授業を行っています。授業の内容は、青年期の自己形成と自己理解、世界の古代・中世の思想、西洋の近世・近代・現代の思想、日本の古代・中世・近世・近代・現代の思想などですが、その中でも私が特に共感する思想は、実存主義です。

 

  実存主義が生まれた時代、ヨーロッパでは産業革命の進展と資本主義の発展により、大きく社会が変わりつつありました。当時の人々は中世以来の絶対的な価値観を失い、不安を抱きながら生きていたといいます。そうした時代に、今ここにこのように生きている現実の自己、かけがえのない自己の本来のあり方を求める思想として登場しました。

 

 実存主義の代表的な思想家たちの言葉を次にいくつか挙げてみたいと思います。

 

 

「重要なのは、私にとって真理であるような真理を見出すこと、私がそのために生き、かつ死ぬことをねがうような理念を見出すことである」

(キルケゴール)

 

「およそ生あるものの見いだされるところに、わたしは力への意志をも見いだした」

※「力への意志」・・・本能的な生命力にあふれ、自らを強めようとする意志。 

「わたしはあなたがたに超人を教える。人間とは乗り超えられるべきあるものである」

※「超人」・・・自分をごまかさず、ありのままの人生を肯定できる新しい人間。

(ニーチェ)

 

 

  勿論、時代は違いますが、昨今の社会も、グローバル化、少子高齢化、情報通信技術・ロボット技術の進歩などにより、大きく変わろうとしています。これまで当たり前だと思われていた価値観が壊れ、様々な価値観が生まれては消えていく混沌とした時代を迎えています。

 

 こうした時代だからこそ、上に挙げた思想家たちの言葉には考えさせられます。

 

 

(橘木 大作)